[Flash]バージョン7の需要
Flash Player 9の普及率が90%を越えて8ですら普及率99%を達しているのに未だにFlash Player 7をレギュレーションとして採用している企業も少なくありません。
Flash Player 7といえば、ActionScript2.0が使えるようになったはじめてのバージョンで(6.0.の後期バージョンでも可能ですが)、ライブラリが豊富なためXMLの読み込み機能等が強く、当時はバージョン6と比較してパフォーマンスが10倍と言われました。
とはいえ、ビジュアル的な表現ではBitmapDataオブジェクトを持っていないため、Flash Player 8には見劣りする部分が多数ありますし、AS3.0が使えるFlash Player 9と比べるとどうもしっくりこないバージョンです。
Adobeのサイトを見ると、Flash Player 8がFlash Player 7に普及率がわずか届いていません。それはなぜでしょうか?
理由をまとめてみました。
- SEが管理している企業または公共施設のPCであるため、エンドユーザーがプラグインの自由なアップデートができない
- 最近飛球率が伸びているWiiやスマートフォンに提供されているプラグインがFlash Player 7だから。
- Mac OS 9などレガシーな環境ではFlash Player 7以上が提供されていないから。
他にも理由があるとは思いますが、だいたいこんなところではないでしょうか?
少数派のためにバージョンを落とし、表現の幅を狭めるのは悩ましいところ。コンテンツ提供者は閲覧可能者数と訴求効果の積が最大となるように考えるのが、きっと冷静な判断。
同一サイト内でプラグインをアップデートできるエクスプレスインストールを使えば、Flash Player 9でコンテンツを提供するデメリットはないように思います。
フラッシャーの実力によると思いますが、AS3を扱えエクスプレスインストールを実装できるのであればバージョン9で、そうでなければバージョン8が無難な選択かと。